就職や転職活動等に活かせる資格「VBAエキスパート」
今回は「VBAエキスパート」の試験概要や難易度について紹介しています。また併せて、試験日程や会場、受験料がどのくらいなのかを解説をしていきたいと思います。
Contents
VBAエキスパートとは?子どもにもおすすめ?
VBAエキスパートとはExcel、Accessのマクロ、VBA(Visual Basic for Applictions)のスキルを証明する資格です。
以下の4科目で構成されています。
- Excel VBAベーシック
- Access VBA ベーシック
- Excel VBAスタンダード
- Access VBAスタンダード
ベーシックレベルはビジネスで一般的に利用されるレベルのスキル。スタンダードレベルはITプロフェッショナル等に求められるより高いレベルのスキルを評価します。
受験資格は4科目とも誰でも受験することができるので、子どもでも受験は可能です。
この資格を持っていると就職活動で強くアピールすることができるため、子どもにもおすすめの検定になります。
VBAエキスパートの試験日程、受験料はいくら?
試験日程
試験実施可能日は各試験会場が独自で設定しています。
受験料
科目名 | 一般価格 | 割引価格 |
Excel VBAベーシック Access VBAベーシック |
13,200円(税込) | 11,800円(税込) |
Excel VBAスタンダード Access VBAスタンダード |
14,850円(税込) | 13,420円(税込) |
VBAエキスパート割引受験制度とは?
対象の資格を1つでも取得している人が割引価格で受験できる制度です。
対象になる試験は以下になります。
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- IC3
- VBAエキスパート
- コンタクトセンター検定試験
- ビジネス統計スペシャリスト
※MOS2013上級レベルの場合資格取得していること(Part1・Part2の2科目合格)が条件。
※IC3の場合資格取得していること(3科目合格、2科目合格+キーアプリ免除制度利用)が条件。
割引対象の証明書類とは…
●取得済みの資格の合格認定書・デジタル証明書のプリントアウト
●コンタクトセンター検定試験とビジネス統計スペシャリストは「受験履歴表示」の画面のプリントアウトもしくはスマホによる提示(氏名、取得科目が確認できること)
●結果レポートを
「合格履歴照会の回答メールをプリントアウトしたもの」は証明書類に含みません。
VBAエキスパートの試験会場はどこ?
全国でVBAエキスパート試験を実施されています。
\お近くの試験会場はこちら/
VBAエキスパートの概要は?出題内容、難易度について
試験概要
Excel VBAベーシック
Excel VBAの基本文法を理解し、基礎的なマクロの読解・記述能力を診断します。
診断するスキルは変数、セル、シート、ブックの操作、条件分岐、繰り返し処理等が含まれます。
●問題数
40問前後
●出題方式
選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、穴埋め記述式
●試験方法
コンピューター上で実施するCBT形式
●試験時間
50分
●合格基準
650~850点(1000点満点)
※問題の難易度によって上下します
●出題内容
マクロとVBAの概念 | マクロとVBA・Visual Basic Editor ブックとマクロの関係 セキュリティレベル |
マクロの記録 | マクロの記録とは 「マクロの記録」ダイアログボックス 個人用マクロブック マクロの記録の活用方法 |
モジュールとプロシージャ | モジュールとは プロシージャとは コメントとは |
VBAの構文 | オブジェクト式 ステートメント 関数 演算子 |
変数と定数 | 変数とは 変数の名前と宣言 変数の代入と取得 変数の適用範囲 定数とは |
セルの操作 | セルおよびセルの範囲を指定する セルの値と表示形式 Offsetプロパティ・Resizeプロパティ Copyメゾット・最終セルを特定する |
ステートメント | If…Then…Elseステートメント For…Nextストートメント Withステートメント |
関数 | 日付や時間を操作する関数 文字列を操作する関数・数値の操作をする関数 ダイアログボックスを表示する関数 その他の関数 |
ブックシートの操作 | ブックを保存する ブックを開く、閉じる 複数ブックを操作する シートを挿入する、削除する シートをコピーする、移動する その他のシート操作 |
マクロの実行 | Visual Basic Edutiorから実行する 「マクロ」ダイアログボックス シート上にボタンを配置する |
Excel VBAスタンダード
プロパティ、メゾット等、Excel VBAの基本文法を理解し、ベーシックレベルよりも高度なマクロの読解・記述する能力を診断します。
診断するスキルは、ベーシックレベルを深めた知識に加えて配列、検索とオートフィルター、並べ替え、テーブル操作、エラー対策等が含まれます。
●問題数
40問前後
●出題形式
選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、穴埋め記述
●試験方法
コンピューター上で実施するCBT形式
●試験時間
50分
●合格基準
650~800点(1000点満点)
※問題の難易度によって上下します。
●出題内容
プロシージャ | 複数のプロシージャを使ったマクロ Callステートメント 値を共有する Functionプロシージャ |
変数の活用 | データの個数を数える、値を計算する 配列・オブジェクト変数 |
ステートメント | SelectCaseステートメント Do…Loopステートメント ForEach…Nextステートメント その他のステートメント |
ファイルの操作 | ファイルの操作 フォルダの操作 文字列操作によるパスの指定 |
ワークシート関数の利用 | WorkSheetFunctionオブジェクト |
検索とオートフィルター | 検索の基本 見つからなかった時の判定 検索したセルを使う オートフィルターの基本 絞り込んだ結果のコピーとカウント 絞り込んだ結果の編集 |
データの並べ替え | 簡単な条件の並べ替え 複雑な条件の並べ替え 特殊な並べ替え・文字列の並べ替え フリガナの並べ替え |
テーブルの操作 | テーブルとは何か テーブルの特定 テーブル部位の特定 テーブル操作の例 |
エラー対策 | On Errorステートメント エラーが起きないデータに整える |
デバッグ | Debug・Point イミディエイトウィンドウ ブレークポイントとステップ実行 |
Access VBA ベーシック
データベースの基本知識、Access VBAの基本文法をはじめ、SQLに関する基礎的な理解を診断します。
診断するスキルは変数、条件分岐、繰り返し処理、オブジェクトの操作、関数等の他、Visual Basic Editorの利用スキル、デバッグの基礎等が含まれます。
●問題数
40問前後
●出題形式
選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、
●試験方法
コンピューター上で実施するCBT形式
●試験時間
50分
●合格基準
650~800点(1000点満点)
※問題の難易度によって上下します。
●出題内容
VBAの基本知識 | VBAとは セキュリティレベル モジュールとプロシージャ オブジェクト、プロパティ、メゾット 演算子、論理式 コードの記述 (行継続文字・コメント・インデント) |
データベースの基本知識 | テーブル・インデックスの作成/設計 (主キー・¥インデックス・適切なテーブルの分割と正規化) Accessオブジェクト |
変数、定数、配列 | 変数の名前と宣言 変数の代入と取得 変数、配列 |
スタートメント | 分岐処理 (If・SelectCase) 繰り返し処理 (If…Next・Do…Loop・ForEach…Next) その他のステートメント (With・Exit) |
関数 | 数値を操作する関数 文字列を操作する関数 日付と時刻を操作する関数 定義域集計関数、変数関数、評価関数 ダイアログボックスを表示する関数 その他の関数 |
DoCmdオブジェクト | オブジェクトの操作 フォームとレポートの操作 クエリの操作、データの操作 その他のAccess操作 |
フォームとレポート | フォームとレポートの操作 コントロールの操作、イベント |
SQLの基礎 | クエリの基本、テーブルの作成・削除 レコードの選択、絞り込み/並べ替え テーブルの結合、集合クエリ レコードの追加・更新・削除 |
実行とデバッグ | VBAの基本操作 デバッグ・エラーへの対処 コードの保護・配布 |
Access VBA スタンダード
データベースの基礎知識、Access VBAの基本文法、SQL等、ベーシックレベルのスキルに加え、より高度なプログラムを読解、記述する能力を診断します。
診断するスキルはファイル操作、ADD/DAOによるデータベース操作、オブジェクトの操作、プログラミングのトレース能力、エラー対策等が含まれます。
●出題数
40問前後
●出題形式
選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、穴埋め記述形式
●試験方法
コンピューター上で実施するGBT形式
●試験時間
60分
●合格基準
650~800点(1000点満点)
※問題の難易度によって上下します。
●出題内容
VBAエキスパート 「Access VBA Basic」のレベル理解 |
データベース基礎、SQL基礎 マクロ/DoCmdオブジェクト フォーム/レポート Visual Basic Editorの使い方 VBA基礎知識、文法 |
変数・配列・ユーザ定義型 | 変数、変数の適用範囲と有効期間 配列、ユーザ定義型、コレクション |
プロシージャ・モジュール | プロシージャの連携、引数と戻り値 プロシージャび適用範囲 |
フォームとレポートの操作 | フォーム、レポートの操作 サブフォーム・サブレポートの操作 フォーム間連携 イベントプログラミング |
SQL | パターンマッチング レコードのグループ化 テーブルやクリエの結合 テーブル定義の変更、インデックス |
ADOやDAOによるデータベース操作 | ADOの基礎、データベースの接続 レコードの操作、テーブルの操作 トランザクション、例外処理 外部データベースの利用 DAOを使ったデータベース操作 |
応用プログラミング | 参照設定・コンポーネントの利用 ファイル操作 (FileSystemObject FileDialog) VBAの高速化 |
プログラミングのトレース能力・デバッグ | 論理(ロジック)、論理エラーの対処 エラートラップ Visual Basic Editorのデバッグ支援機能 |
難易度
合格率はMOS資格より難易度が高く60%以下が妥当と言われています。
決して簡単な試験ではありませんが、しかし特別難しい試験というわけでもありません。
偏差値で表してみるとこのようになります。
Excelベーシック Accessベーシック |
45 | 同程度の偏差値を持つIT系資格試験 ITパスポート試験、 avaプログラミング能力認定試験2級など |
Excelスタンダード Accessスタンダード |
53 | 同程度の偏差値を持つIT系資格試験 P検1級、 C言語プログラミング能力認定試験1級など |
VBAエキスパートの申込方法とは
受験の申込
試験実施日、申込方法、申込期限は試験会場によって異なります。
受験IDの取得
受験には受験ID(無料)が必要となります。
受験IDは受験者の方の個人情報と試験結果を管理するためのIDで、試験当日に受験IDとパスワードを持参が必要なためです。
1.受験ID登録ページに入って「受験者IDを登録する」をクリックします。

2.同意しますにチェックを入れて次へをクリックします。

3.メールアドレスや名前、住所等を入力して次へをクリックします。

4.質問にチェックを入れて登録をクリックします。

5.資格認定プログラムへの登録をします。
VBAは上から2番目のOdysseyCommunicationsにあるので登録するをクリックし、次へをクリックします。

6.OCI試験提供元への登録を行います。
提供を希望しますにチェックを入れて次へをクリックします。

7.ピンクで囲んだ部分が「登録済み」になっていればOkです。
次へをクリックします。

8.登録登録完了が表示されるので終了をクリックします。

9.デジタル認定証が表示されます。
表示モードを選択し、氏名や住所等に間違いがないか確認しましょう。

10.これで全て登録完了です。
まとめ
今回は「VBAエキスパート」とは何か、試験日程や会場、受験料、難易度について解説しました。
VBAエキスパートとはExcel、Access、VBA(Visuai Basic For Applecation)のスキルを証明することができる資格試験です。持っていると就職、転職活動に活かすことができます。
VBAエキスパートは4科目に分かれています。
- ベーシック
- スタンダード
- Accessベーシック
- スタンダート
受験資格がないのでお子さんでも受験することができます。
もし受験する場合はベーシックからスタートすることがおすすめです。
出題範囲が広く難易度も高めで合格率も60%以下ですが、試験対策をして挑めば十分合格が可能なので
しっかりと試験対策をしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。